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欧米で大問題

21世紀病:PCを多用する人ご注意!


RSI: Repetitive Strain (Stress) Injury
反復運動過多損傷




原因不明の右半身のしびれや、手先の麻痺、疲労感に悩まされていませんか?病院で検査しても特に異常なし。そんなあなた。もしかしたら、PCが原因かもしれません。

私は、2年ほど前から不快な右半身のしびれが続き、心配でお医者さん(オランダ)に診てもらいました。すると、ろくに検査もせず「PCの使いすぎだから、勉強やめたら治るよ」といわれたのです。はっきりいってOL時代のほうがよほどPCの使用度高かったので、医者の言葉が全く信じられず「このやぶ医者!」と腹が立ちました。その後も別のお医者さんを何件もまわりましたが、明快な答えは得られず、原因不明なまま、もんもんとしてました。

大学にも似たような症状を抱える人が多く、風土病かしらん?とも思いました。彼らも医者に行き、PC病といわれ、「診断になっとらん!オランダの医者はレベルが低すぎる」と怒っていたのです。そもそも、PCの使いすぎで起こるなら、会社で10年以上使っていた私などはとっくの昔にかかってたはず。それに日本のほうがもっとヘビーユーザー多いはずなのに、そんな話聞いたことないわって思っていました。

日本のお医者さんは、頚椎に異常があるかもとか、脳に腫瘍ができてるのかも、とあまり嬉しくないお言葉を下さいました。そして、きまって「ストレスが引き起こしているのでしょう。」と結論づけます。でも、なんかしっくりこないんだなぁー。

で、はじめは笑い飛ばしていた私ですが、オランダ人からRSIという言葉を教えてもらいインターネットで調べてみたところ、欧米ではとっても深刻な問題になっていることを知ったのです。症状を知れば知るほど、私のケースも、それっぽい・・・。残念ながら、日本のYAHOOでRSIを検索したところ関係ない言葉がぞろぞろ。。<反復運動過多損傷>と入力すると200件ほどでてくるけど、今のところ統一された訳語もないようです。(2003年6月現在)日本の整形外科医たちも、あまりこの問題を認識していないのではないでしょうか。アメリカの調査では、職場の病気の6割から7割がこのRSIに関連するものだそうです。EU諸国でも深刻にとらえていて、従業員が強制的に休憩をとるよう雇用主に通達をだしたり、どこまで労働災害として認定できるのか保険会社と審議したりしているようなのです。

この病気の怖いところは、いったんかかると何度も再発し、一生、体の不調を背負っていかなければならないかもしれないことです。ひどくなると車の運転はおろか、洋服を着ることさえできなくなるそうです。大学でも、PCに触れたとたん激痛が走り、学業を続けられず、奨学金を断ち切られ、卒業を目前に控え、泣きながら帰国する留学生の話を聞きます。掲示板では「RSIのため、タイピングをかわってやってくれる人募集」なんて広告もあるのです。

症状はさまざまで、しびれ、ぴりぴり感、ひきつり、圧迫感、倦怠感など。部位も右半身全部、手先だけ、上腕部、わきの下、首すじ、肩甲骨(ぎっちょなら左半身)、などさまざまです。腱鞘炎や肩こりとはちょっと違います。蓄積によって起こり、10年使っていてなんともない人もいれば3年くらいでかかってしまう人もいるそうです。原因も、姿勢からくるのだという人、電磁波の影響を訴える人、一致した見解はなく臨床データーの蓄積を急いでいる段階らしいです。(私たちはモルモット!)

PCの使いすぎや、インターネットに入れ込みすぎたおかげでこんな病気にかかったのでは洒落になりません。でも、私の経験からすると、この病気の怖さを知らないと、そんなバカなと笑い飛ばして、突っ走ってしまう人の方が多いと思います。(知っていても、仕事上やむなくという人も多いでしょう)日本のマスコミでも、もっともっと取り上げていただきたい問題です。そして今のところ、マッサージや体操、こまめに休憩をとるなどして自衛するしか対策はなさそうです。



欧州安全衛生機構ファクトシート

Hotwired

英国RSI協会 (英語)





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