ごみ・し尿問題
(観光地は多くの場合、都会と違い多量に処理するインフラは整っていません。)
- 人里離れた山間部や離島では、焼却施設もなくゴミがうずたかく積もるばかり。不法投棄するしか方法が・・・ゴミは持ちこまれるばかりで、持ち帰ってくれる人なんていないし。キャンプしたあとのゴミってどうなると思います?
- ヒマラヤの登山道はトイレットペーパー街道と呼ばれています。土地の人は紙を使う習慣はありませんが、登山にきた西洋人の用足しあとの紙がたまりにたまって・・・神々しいヒマラヤのイメージぶちこわし。富士山でもトイレ問題は深刻です。
- 緯度の高いところでは万年凍土で、バクテリアもおらず残飯やウンチなどが土に戻らず、ずっと凍ったまんまだとか。
交通問題
- 道路建設のために山が切り崩され大量の木が伐採され、生態系に及ぼす影響が心配されます。
- 渋滞の発生。
- 排気ガス・・・・道路脇の木がぐったりしているのはよく目にする光景。
- 動物の交通事故・・・・野生動物に横断歩道の使い方教えてあげれないし。
- 騒音。
生態系に与える影響
- 動物や鳥を写真のフラッシュで驚かせてしまう。
- サファリで動物を追い回し、ストレスを与える。
- 植物や昆虫採取も過ぎると絶滅に追い込んでしまうかもしれません。
- 土壌の侵食(たくさんの人が同じところを歩き踏み固めてしまう。遊歩道設置で対策)
- 観光客の衣類についてきた植物の種がこぼれ落ち、芽をだしはびこり、植生を変えてしまう可能性。ガラパゴス諸島では島に上陸するとき、靴の裏の泥を洗うらしい。
- ダイビングやシュノケーリングでサンゴを傷つけてしまう。
水質汚染
- ホテルから毎日大量に出る洗濯や、シャワー、トイレの水が汚染源になります。
- レジャーボートから流れ出る、燃料油やし尿。
エネルギー問題
- ネパールの森林破壊は、登山者のために電気のきてないところで、シャワーや給仕用燃料として木を切り倒していったのも一因。
- 離島などでは、電気や水は貴重で節約されてますが、リゾートホテルではエアコンがんがん、シャワー使い放題・・・・大人数になってくると脅威です。
人為的な弊害
- 焚き火やタバコの火の不始末で山火事。
- おみやげにするために、希少動物が乱獲される。動物の皮の敷物やべっ甲のおみやげなど・・・
ジェット機
- なくてはならない飛行機ですが、大気汚染の原因やオゾン層破壊に加担しているともいわれます。
突然違う価値観にさらされることによる住民の変化
- 肌をあらわにすることがタブーの国(例えばイスラム教の国)へキャミソール、短パンで闊歩する女性たちが氾濫すれば・・・・
犯罪・売春の増加、治安の悪化。
- 酔っ払いが増えて喧嘩がしょっちゅう。
- 万引き・置き引き・盗難の増加。
- 麻薬問題。
- ナンパや売春・・・旅先のアバンチュールはほどほどに。
- 物乞いが増える。
疫病をもたらす可能性
- 旅行者が持ち込む場合と、持ち帰る場合両方のケースが考えられる。
不平等感(持てるものと持たざるもの。)
- 観光産業に直接かかわっている人は収入が増えても、関係ない人にとってはほとんどメリットなし。また、リゾートホテルなどは食事も買い物もホテル内ですんでしまうため、土地にお金が落ちないといわれています。ホテルがもうけたお金はそのまま、ホテルオーナー(おうおうにして外国人だったりする)のもとへ。
- 発展途上国では貨幣価値の違いで、ホテル1泊の宿泊代と土地の人の月収が同じなんてことはザラ。なんで、俺は額に汗して働いているのに、あんなコギャルがぜいたくしているわけ?たとえ、コギャルさんが必死でためたお金で遊びにきていても、土地の人はそんな想像力や知識は持ち合わせていないことでしょう・・
インフレの増加
- 例えば、コーヒー1杯400円のところから来た観光客が大半を占める場合、それまで土地で50円のコーヒーが100円に値上げされるかもしれません。外国人にはそれでも安いけど、現地の人にとっては2倍の値段です。国によっては観光客用の値段とローカル用にわけているところもあり。
- バブル全盛期、日本人がハワイやオーストラリアの別荘買い占めてひんしゅく買ったことがあります。現地業者は日本人向けにどんどん値をつりあげていきました。おかげでローカルの人には手がでない金額になってしまったのです。
プライバシーの侵害
- 土着の教会などは珍しいので見学にいく人も大勢いますが、礼拝中にパチパチ写真とったりするのはルール違反。
- 生活が珍しいからと、勝手に軒先に入り込み食事したり昼寝しているところを見学されたくはないです。
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