持続可能 : 図表 : 長所・短所 : 定義 : 心得 : 記念日 : 年表



<持続可能な観光>を初めて耳にする人へ

行ってみたいところはどこですか?
真っ白なビーチがどこまでも続く南の楽園?中世の面影残るヨーロッパ?
とびきりの笑顔で私達を迎えてくれるフレンドリーなアジアの国々?
旅先を決めるとき、美しい自然や、何世紀も受け継がれてきた文化、素朴な人々の暖かいもてなしはとても魅力です。お金と時間を使って、わざわざゴミだらけで犯罪の多い場所へ行く人は余程もの好きか、別の目的がある場合でしょう。


ところが、知る人ぞ知る穴場が、雑誌・TVのおかげであっという間に人気観光地になりました。
みんな飯の種には敏感です。大型観光バスが続々やってきて、巨大ホテルが建設され、ショッピングモールがバーン!と登場。地元住人は職が見つかり、皆ニコニコ。<オラが村はおしゃれなリゾート地になったぞ。>ここで話が終わればめでたし、めでたし。


が、そうは問んやがおろしません。例えばどんなことが起こるでしょうか?
村の物価があがります。交通渋滞が深刻な問題になり、事故も増えました。風俗店ができて町の景観が台無し、酔っ払いが喧嘩して治安が悪くなったようです。白砂の海岸は花火とジャンクフードの残骸で見るも無残。5つ星ホテルに泊まるお客様は、水や電気の節約なんて頭にないから、渇水で土地の人が困っていてもおかまいなし。<せっかく旅に来てるんだから、ゴージャスな気分で過ごしたいわよーん!>エトセトラ、エトセトラ。観光地化に反対する地元の人もでてきて、村はぎすぎすした雰囲気が漂っています。


こうなるとブームが過ぎ去るのもあっという間です。観光客は飽きっぽく、俗っぽいイメージが定着すると質の高いお客様は来てくれません。宮殿のように輝いていた豪華ホテルは経営に行き詰まり、廃墟同然。宴のあとのわびしい光景が広がるばかり。一度汚れてしまった海も、そう簡単には戻らないし、素朴な村の人もすっかり計算高くなってしまって・・・・。開発業者は次の穴場を見つけるのに忙しく、ブームが去ったものには目もくれません。


これと似たことは、世界のいたるところで起こりえます。日本のひなびた温泉地、南の島の小さな村、世界遺産に登録された古都だろうが、おかまいなしです。


こんな悲しい結末を迎えないために、どうすればいいのか?
つまり 持続可能性を考える必要 があるのです。自然や人、生活文化は大切な観光資源ですが、無限ではないのです。質の高いサービスを長期にわたって提供するには上手に活用していかなくてはなりませんし、何よりもそこに住み人々が幸せでなければ、本末転倒です。


また、観光を 平和産業 という人もいます。人が交流し、自然を慈しむ心を育み、経済的なうるおいをもたらすなど長所がいっぱいあるからです。特に発展途上国にとっては大切な収入源です。食べていくためには、何らかの産業が必要です。つい最近までは、経済至上主義が幅をきかせていて大規模な工場を誘致したり、森林伐採をして外貨を稼ぐといった手法に人気がありました。でも地球環境に深刻な被害がでてきて、「これではまずい」と誰もが思い始め、何かうまい代案はないだろうかということで観光が注目されるようになったのです。


しかし、観光には非常に多くの人が関わります。受け入れ側(ホスト)の人々、ガイド、開発業者、政府の役人、土地の所有者、観光客、交通機関に携わる人たち、食材を提供する農家の人、売店やレストランの従業員、環境活動家・・・みんな求めるものはバラバラなので、利害調整をうまくおこなっていかなければなりません。


近年、環境に対する意識が高まり、持続可能性が重視されるようになりました。観光も例外ではありません。エコツーリズムがブームになっているのもそんな背景があるからです。でも、全てのエコツーリズムが<持続可能な観光>であるとは限りません。”エコツーリズム”を商標登録してしまう商魂たくましい観光業者も存在します。実際、やっていることは、持続可能性とはかけはなれていても・・・。逆に、大衆観光の全てが有害であるとも限らないのです。


未知の国へこれからもワクワクしに出かけたいから・・・・
いつも笑顔で旅をしたいから・・・
エコツーリズムが、ファッションになり、ブームで終わることのないように・・・。
ほんの少し立ち止まって、持続可能な観光について考えてみませんか?




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